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2011年7月 9日 (土)

非営利組織と営利組織の行動原理は異なる

以前に自分の活動を説明している時に、民間企業の方からわからないと言われて、わからない理由を自分なりに考えてみました。
そして、民間企業の場合は、自社の製品・サービスがはじめにあって、それをマーケットを見つけて売り込んでいくのに対し、非営利の場合はまず問題があるお客様があってその人たちの問題を解決するためにどんなサービス(製品もあるかもしれない)を提供するかという考え方をする・・~ではと考えていたんですが、うまく説明している本がありました。

「・・基本的な前提として、非営利組織と営利組織とは、まったく異なる行動原理の上に成立している。
営利組織は、「市場」の存在を出発点として、物事を考える。
ここでいう「市場」を大雑把に捉えれば、それは「人数×単価」という計算式ではじき出されるものだ。飲食店の市場であれば、ある地域で生活する人の数と、その地域で暮らす人の生活スタイルや可処分所得、そして、近隣に存在する競合の有無などから市場が定義されていく。一定の人数がいて、可処分所得があり、競合が少なければ、市場参入の意思決定が下される。どんな場合でも、お金を払う人が一定規模存在することが、事業を行うかどうかの指標になる。
しかし、NPOの場合は、まったく違う思考パターンからスタートする。それは、一言でいえば、「ニーズ」の存在である。ニーズという考え方においては、悩みを抱えている人の「人数」は考えられても、「単価」を掛け合わせるという発想はない。むしろ、経済的に厳しく可処分所得が少ない人こそ、本当のニーズを抱えている当事者である可能性もあり、だからこそNPOが立ち上がらなければならない状況があるのだ。例えばひとり親の家庭は、両親がいる家庭と比較すると圧倒的に所得が低いという現実がある。だが、ひとり親家庭のほうが、親にかかる子どもの養育の負担は重くなる傾向にあることは言うまでもない。所得は低いがニーズは大きいこうした人たちをどうサポーツするか。社会全体にとっての大きな課題だ。
NPOにとって、事業を実施するかどうかの判断の境界線は、お金を払う人がいるか、ということではなく、ニーズが存在するか、ということである。・・・」(「プロボノ 新しい社会貢献 新しい働き方」嵯峨生馬著、勁草書房)

お金と知恵を持っている民間企業のご協力を求める際に、ここをきちんと説明できないと活動の意義すらわかってもらえないかもしれないですね。

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