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2012年7月18日 (水)

「社会貢献と自立」

村上龍氏の「無趣味のすすめ」という文庫本を読みました。いろいろ参考になるところがあって、いろんなことを考える際のきっかけとしてこの本を使ってみようかと考えています。これから時々ブログに取り上げるでしょう、たぶん。

さて早速、この本の中に「社会貢献と自立」というテーマがありまして、日頃自分が思っていることが書かれていたんで、メモをして記録しておきます。

「「誰かに何かをしてあげたい、だれかに何かをしてあげることができる存在になりたいという思いが、どれだけ普遍的で、切実なものかをこれから日本人は思い知るようになると思う」
『希望の国のエクソダス』という小説の中でそう書いたのは10年(いつかわかりませんが、2002年より少し前でしょう:管理人注)ほど前だ。
その当時に比べると、社会貢献への関心や興味は明らかに増えている。社会貢献を柱とする会社やNPOは増加しているし、地震などの被災地へ赴くボランティアの人々も増えているようだ。社会貢献はむずかしいことではない。その気になれば、個人でも、企業や組織でも、いつでもどこでも「社会」に「貢献」できる。」
村上氏は社会貢献に否定的かなと思っていたんですが、積極的な評価ですね。・・・ただし条件がつきますが。。

「ただし、一つ条件があるのではないかと思う。」
「社会に貢献する主体は「自立」していなければいけない。個人の場合は、一人で生きていける経済力がなければいけないし、企業は利益を出していなければいけない。どんな人でも、社会に役立つことはできる。公園で寝起きするホームレスでも、ゴミを拾ったり花壇の雑草を取ったりベンチを掃除したりできる。だが、公園を掃除するより、仕事を見つけて社会に復帰するほうが社会にとっては価値が大きい。」

「金銭的利益以外の価値観を持ち、社会貢献につながる仕事がしたいという人は年齢に関係なく増えていて、繰り返すが、それはもちろん良いことだ。だが、金銭的利益以外の価値観を持つためには、金銭的利益がなければならない。」

「社会貢献がしたい個人や企業は、まず自立しなければならない。被災地へ支援活動に赴くニートは一見美しいが、実際は仕事を得て税金を払うほうが社会により貢献できる。」


引用部分が長くなってしまいましたが、営利企業が儲けを出して税金を納めることも社会貢献だと思うし、その企業が作るものが人々の生活を支えていて、それも社会貢献だと思います。

社会貢献をしたいからと自分と家族を養うだけの収入がなくて、やみくもに取り組むんだったら、人を助ける前に自分の面倒をみたら・・かっこいいことだけやろうとしないでよっと思います。
いくら志が高くても世の中お金がないと何もできないから、それをどう集めるか、事業が持続していくためのお金の算段がなければ何やってるんだって思います。

さらに言ってしまえば、NPOさんにやってもらった方が人件費などが抑えられるからって、いままで公がやってきたことを代替してもらおうとして、志だけが高くて経営スキルがまったくない組織に税金を投入してどうにかしようなんて国や自治体が考えているんじゃないかと危惧します。

自己満足のために社会貢献事業を始めて、結局は自分さえ面倒見切れないって状態にならないよう、自立だけはしておきたいたいと肝に銘じるところです。

ホント、この項目、村上氏の意見に全面的に賛成です。


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