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2012年9月28日 (金)

【雑誌記事】「細谷英二の経営教室」最終回リーダー論~日経ビジネス2012.9.24号

日経ビジネスに連載されていた、りそなホールディングスの会長、細谷英二氏の経営教室の最終回。

最終回はリーダー論でした。

組織の上層部だけが立派なこと言っても現場が動かなければ意味がない。上層部は現場のことがわかっているのだろうか、もっというと現場のことを自分たちの組織の人間として見ているのだろうかと思う事例もあって、リーダーシップを考えてどれほどの意味があるのかと思っていました。

これは非営利活動だって同じで、非営利の場合、組織に属していない方に対してボランティアとして活動したいと思わせることもできるわけで、非営利の場合は、現場をさら広く考えて活動する必要があるから組織内だけを考えているより難しい。

活動組織がなくても人を巻き込んで最前線を動かして行くことが大事だから、そこの仕組みをどう作るかを考えればよくて、リーダーシップ論は関係ないかなと思っていました。

でも本当のリーダーは、現場が大事なことをわかっていて、組織のビジョンやミッションを大きく語るだけでなく、現場の士気を上げる方法まで考えている。

やはり優れたリーダーシップがないと組織の目的が達せられないと・・

”何をたわごとを言っているんですか、だから世にリーダーシップ論が氾濫してるんじゃないですか・・”

そう言うなかれ・・どんな権威の話だって、通説だって、自分の頭で考えて、自分で腑に落とさなければ・・

社会を良くしようと思っている人が、権威・通説ごときを鵜呑みして納得してはいけないんです(大きく出た~)

さて、雑誌記事

細谷会長は公的資金を注入したりそなホールディングスに大胆な経営手法を持ち込んで、経営の立て直しを図った方。大きな実績を持つ方の話だから説得力が違います。

まずやはりショックを受けたのは、

「いろいろな事業会社のトップとのつき合いで感じるのは、リーダーの器量以上の組織は絶対にできないという事実です。それを踏まえると、経営トップにとって後継者育成は最重要テーマと言えます。この後継者育成は企業風土を変える経営戦略作成よりも大事だと考えています。」

ショックですね。
我が組織のトップ・・・こちらはさておき、自分が一人で何かを始めようとした時、一人ですから自分がリーダーなのですが、自分の器量だと大した組織はできないんじゃないかと・・(笑)

それから、りそなの後継者選びの経験を合わせて語られるのですが、最初は組織が変わるためには社外から後継者を選んだほうがいいと考えておられたようです。

しかし、

「社外に人を探しても、意中の人はなかなかいないものでした。
再生が軌道に乗るまでの当初3年は、すさまじい苦労の連続でした。苦しい時が過ぎ、外からトップ含みの人材を持ってきたところで、その時期を知らないだけに後継者にしても社員の気持ちがついていかないとも考えました。公的資金注入後の混乱や厳しい子会社の処理、そうした経験を持たない人がきれいごとのメッセージを出しても社員は耳を傾けないでしょう。私と同じような人材を選ぶのは、もともと不可能です。ならば、社員を競い合わせ、リーダーを育てるのがよいと考えました。
まだ結果が十分に出ているとは言い難いですが、再生が軌道に乗り始めた2006年頃から経営人材の育成に力を入れ始めたのです。1人の経営トップではなく、経営トップのグループにきちんとした人材を選び、チームワークで改革を進める組織作りが狙いでした。」

細谷会長の講演を聞いたことがあります。大きなことを成し遂げた方でもほとんど自慢話で聞いている方は全く役に立たないと思う話がありますが、もちろん細谷氏の講演はぜんぜん違っていて、淡々とわかりやすく話を進められ、当時、ものすごい苦労があるんだろうなと思うんだけれど、そういうところは全く感じないお話しぶりでした。

その方が、「すさまじい苦労」と言われるからには本当にすさまじかったんだろうと思います。トップはそういう苦労をいつしないといけないとも限らないし、元々トップの資質があって、そういう苦労を肌で感じた人こそ、後継者としてふさわしいということなのかなと思います。

それから

「機能する組織は「2:6:2」と言われることがよくありますね。いわゆる優秀な社員が2割、普通の社員が6割、そのほか2割でも組織がちゃんと回りますよと。しかし、私は変革のリーダーはそうたくさんいなくても組織が変わると見ています。いわゆる優秀な社員の2割の中からさらに2割のリーダーを選び出すのです。
要は、社員の全体の4%に変革を志向する「鬼」がいれば、組織は絶対に変わると信じています。この4%をどう選んで育てるのがよいかと考え、これまで試行錯誤してきました。育成と選抜のプログラムを組み合わせ、リーダー候補を育て始めたのです。」

リーダーの器量どおりの組織の話や最後の4%のリーダーが組織を変えるという話。
細谷会長の話だけでやはりリーダーが大事だというつもりはありませんが、それでもリーダーシップを忘れてはいけないなと思います。

それにしても細谷会長の場合、リーダーにさらに条件がついていて、「鬼」じゃないといけないと言われる。
組織がリーダーにふさわしい人を選抜して、さらに育て・・その上でその人が「鬼」になる。この話・・やっぱり細谷会長って違うなと思います。

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