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2013年1月 6日 (日)

地方から情報発信

マッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社でコンサルタントの採用業務をなさっていた伊賀泰代氏の「採用基準」という本を読んでいます。
タイトルから企業の採用担当や人事部の方、あるいは採用される側の学生さんとかが読まれているかと思います。
しかし、著者自身が「はじめに」の中で「マッキンゼーが求める人材は、今の日本社会が必要とされる人材とまったく同じだ・・」と書かれているように、いま日本社会に何が必要かと考えている方が読んでいろいろヒントになることがあるんじゃないかと思います。
この本から感じたことはまた別に書くつもりですが、この本を読みながら感じたのは、(この著作とはまったくずれてしまいますが・・)

日本の頭脳の大部分が東京に集まっていると言っても間違いではない状況で、東京の人たちにとって「日本」のイメージは東京のイメージではないか?
そんなイメージの中で、優秀な人材がいれば、社会はうまくいくと考えてしまっているのではないか?
グローバルな視点とか、リーダーシップを持った人とか、イノベーティブな人とか、今の日本に必要なのはこんな人だよっていう話が氾濫していて、
それを乱暴に一括りにして「優秀な人」と言ってしまいますが・・
でも日本の大部分が地方で、そこで生活している人たちはすべてが高収入や洗練された

生活を求めているわけではなくて、そうするとそういう大多数が暮らす日本という国のこれからについて、都会の優秀な人が考えた方法に従って動かしていけばいいのか?
地方はただ、現場として・・手足として、都会の頭脳が考えたことを粛々と実行していけばいいのか?
それは何か違うような気がして・・
結局それぞれの地域の生活はそれぞれの地域の人が考えていく方がよくて、それが当然ながら人口規模に応じて優秀な人、優秀なレベルもそれなりかもしれないけれど、自分たちのことを考えるのだから、必死に考えれば、その地域になんの関係もない人、その人がたとえものすごく優秀であったとしても、その人が考えたものよりもいいものができるのではないか?少なくともその土地にあったものができるのではないか?
そうすると一地域で考えられたことについて、同じような問題を抱える地域に参考になるものがある。

地域にたくさん課題があって、それについて考えている人たちのアイディア、プランは、机上で考えられた素晴らしいアイディア、プランよりずっと参考となることだってあり得る。
高齢化、人口減少、独居・・現実に目の前にある課題に取り組んでいる中で、たくさんの知恵が生まれている・・はず。

自分たちは必要があって取り組んでいるんであって人様に紹介するものなんかない、社会問題の解決策は偉い先生方がすごいものを考えてそれを広めればいい。
なんて考えずに自分たちの知恵を広く発信していけば・・・


もしその地域が今後世界に広がっていくだろう課題を既に経験し、解決策に取り組んでいる地域、すなわち課題先進地域であれば、今後を憂える地域から注目を集めるはず。
地方に住んでいるから都会にはかなわない、自分たちなんかが教えらることはない・・なんて思わなければ、地方であっても他地域、他国から注目される地域になることだって可能な気がします。
東京に行かなければ最新の情報は集まらない、アメリカに行かなければ・・・本当にそうか?

いま地方で暮らして日々得ているものについて、住んでいる人自身が“つまらないものだ”と考えたりしなければ、世が注目する情報発信地になることだってできる・・
そう思います。
名もない一地域であっても、世界に情報を発信し、他地域の役に立つことができる・・そんな気がします。

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