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2014年8月

2014年8月29日 (金)

地域を支える方々

8月24日、福岡県の女性研修の翼第19回生の勉強会に参加しました。

福岡県女性研修の翼とは、福岡県が実施している事業で、「男女共同参画社会づくりの推進役となる女性を育成するため、海外の視察や交流等を通じて、国際的視野を広げる海外研修事業」です。

その19回生は2001年に海外研修に行くはずでしたが、アメリカで同時多発テロが起こり、その年の研修は中止、翌年に改めて事前研修からやり直し、海外研修を経験した皆さんです。

この間、長年続いてきた20人を3か国へというものから30人を2つのグループにわけ、それぞれ2か国へという形式に変わるという節目を経験されたメンバーでもあります。
研修をするという想いを2年間メンバーで共有した方々ですので、その後も連帯感を維持されており、年に2回集まっておられます。

その集まりが8月24日の勉強会でした。

勉強会は毎回、メンバーの方を講師に実施しておりますが、今回は「グリーンツーリズム」をお話いただきました。

最近“地域”がキーワードとして登場することが多く、さらに観光分野で「グリーンツーリズム」が取り上げられることも多くなっています。

ですから単にそれをキーワードと捉えている者が、「グリーンツーリズム」という言葉を聞くと、無責任にこれからの日本を支える重要な取り組み、ぐらいにしかイメージができませんが、実際に地域でこれに取り組んでいらっしゃる方の話を聞くと、そんな薄っぺらなイメージを持つことが憚られます。

他の多くの取り組みと同じように国や自治体が取り組みを提唱しています。しかし、国や自治体はあくまで法律や企画、取り組み団体への助成金や取り組みの広報やイベント的な事業予算を担うだけ。

実際に形になるところは、それを取組む地域が試行錯誤で作っていく。
グリーンツーリズムの場合、ノウハウがないところから始めて、関連する既存の法律をクリアして、実際に人を受け入れる。

ものすごい労力が必要です。それを企業のように組織を持っているならまだしも、地域の熱い想いを持った方だけで支えている。

地域全体で取り組むと言っても、必ずしも全員が賛成ではなくて、否定的な方も居る。その方々に配慮も必要。調整もしなければならない。

やっている方が充実しているんだから、いいじゃないか・・なんてレベルじゃないです。

『地域』あるいは『地方』というキーワード、それが何なのか、何が期待されているのか。
気安く使う前にいろんな実態を見ておくべきだし、考えないといけないと感じた勉強会でした。

2014年8月17日 (日)

女性の再就職に関わる自分の仕事にまつわる話

子育て中の女性、あるいは子育てのために一旦退職をした女性の就職支援の仕事を平成25年度からしています。

概要しか知らなかった仕事に実際就いてみて、それが平成21年度から始まったにも関わらず、4か所の事務所バラバラに動いていたものを、“就職を希望する女性のために本当にやるべきことは何か”を考えつつ、少しずつ仕組みを整えてきたつもりでした。

それが、先々週の会議で他の事務所の方が単なる数稼ぎの仕事=セミナーをたくさんして集客を図るが、明らかに丁寧な支援ができないやり方・・をしていることを知って、怒り心頭、いままでやってきたことがゼロになった感覚を味わいました。

事業の成果は数でしか評価されず、例えば評価項目を相談者数、就職あっせんを希望する人の数(就職希望者数)、就職者数と3つ選んで、本来は就職者数を最終的な評価とすべきところを、相談者数・就職希望者数・就職者数を並列で表記して、就職者数は上がらなかったけれど、相談者数、就職希望者数が上がりましたね。それは評価できます。とやってしまえば(実際やってしまう)、あんまり深く考えなければ、それで良しとする発想になってしまいます。

・・・私が怒りを覚えた事務所の担当はまさにその発想。

何のために事業をしているのかを考えていないし、これを利用してくれる人が本当に求めているものを実現する気持ちなんてさらさらないんじゃないのかと思ってしまいます。

しかし、この事態を招いたのは、やるべきことはわかっていながら、既に1年4カ月も経っていながら、行動力が伴わず、やるべきことが何かを周りに示せていない自分の能力のなさに原因があるとも言えなくはない。

行動力という面から言えば、集客だけに力を注いでいる他の事務所のその方は、こんな人滅多にいないってくらい行動しています。

・・・会議の中の怒りはその人の行動力に勝てなかったという自分への苛立たしさも含まれているかもしれませんね。

それはそれとして、結局は本当に何をすべきかをきちんと整理して、それを形にしていくしかないのかなと思い直しまして、一からやり直しをしております。

ということで、お盆休みや週末、ひたすら本を読んで考えてみました。そして、あまりキャパのない自分の頭がそろそろパンクしそうなので、一時休止です。

考えるに当たって最初に整理したこと

再就職女性の支援策として“就職支援”については、本人側のアプローチと企業側のアプローチあり

本人側・・就活スキル(応募書類、面接スキルアップ)、働く意味の確認

企業側・・我々事務所の周知、子育て中の女性を採用することを考えてもらう。

それから“就業”に関する整理 

それは女性自身問題、子どもの問題、家庭の問題の3つに整理

女性自身・・仕事のスキルアップ、家事・育児をしながら働くためのメンタル面のケア

子ども・・託児の問題、教育の問題、行政の支援策や民間サービスの利用の問題

家庭・・家族の協力、ライフプラン・・・等々

子育て中は子ども優先、病気になれば仕事を休まなければならない。保育園の運営時間が決まっているので、フルタイム労働は難しい。家事・育児の責任を担いながら仕事での成長を望むほどモチベーションがあるか?

いろいろな制約があって、子育て中の女性を採用するよりも・・・となってしまいそうです。

でも女性を活用するというからにはそれを乗り越えないといけない。

家庭にしても、社会にしても母親だけが頑張らなければならない構造っておかしいと気がつかなければいけない。

この分野、やらなければいけないこと、やれることがたくさんあるなあと。

再スタート! 始めたばかりですので、意味不明、雑な整理、ご容赦ください。

とにかく、これから!

今までの失敗の教訓を生かし、考えるばかりでなく、行動をしながら考えていきます。

2014年8月13日 (水)

「女性支援に「早い選抜」を」大湾秀雄東京大学教授、2014.8.13日本経済新聞朝刊

今日の日経朝刊の経済教室は、女性の活躍支援に関する東京大学大湾教授の記事です。何をすべきかがわかりやすくまとめられていましたので、クリップしました。

社会進出を阻む3つの制度的要素

日本の女性の社会進出を阻む制度的要素は3つある。

まず
長時間労働の規範である。能力の高い人が働き盛りに長時間働くことは社会に利益をもたらす。しかし日本企業では就業時間外の調整業務が安易に許され、しばしば優先順位が不明確なまま業務指示が与えられる。そのため末端の社員が生産性や希望にかかわりなく残業を強いられる。

2つめの問題は、
日本企業に特徴的な「遅い昇進」制度である。管理職の選抜時期が遅く、その過程で長時間労働の代償が高い人があきらめて脱落する。女性の場合、昇進後に出産すれば高い給料で家事補助サービスなどを利用できるが、現状は「遅い昇進」制度の下、高齢出産リスクを考え、多くが管理職昇進前に出産する。

3つめの問題は、
女性が家庭内労働に専業し夫は会社に尽くすという家庭内分業の社会的規範だ。その結果、働く女性には家事・育児の負担が集中し疲弊してしまう。』

この3つは互いに誘因を強めていて、一つだけを是正するのが難しいので3つを同時に動かす必要があるそうです。

『筆者らによる最近の研究は、この3つの制度的要素が補完性を有し、互いに誘因を強めていることを示している。すなわち、長時間労働の規範は、男女の偏った家庭内分業を合理的な選択とし、それによる男性の長時間労働のコストの低下は、遅い昇進を企業の効率的な選択としている。従って、どれか一つだけを是正するのは難しく、女性の活躍を支援するには、3つを同時に動かす必要がある。』


女性の活躍の場が広がることで得られるもの

『その推進には、女性の活躍の場が拡大する過程で、長期的には日本の生産性を押し上げ、経済的恩恵が広がるという認識が共有される必要がある。その最大の果実は、非効率な労働時間を是正し、高い潜在能力を持ちながら退蔵されている女性を活用することで得られる。
もう1つ重要な効果は、男性と女性の能力、行動様式、情報源が異なることがもたらす効果である。多様な能力や情報をもとにした意思決定と情報共有、役割分担を通じ生産性拡大が可能となる。』

例示として

『認知能力では相対的に男性は分析力、問題解決能力にたけ、女性は言語能力(読解力、表現力)にたけていることが広く知られる。』


『性格や行動様式が男女で異なることも社会心理学や実験経済学などが示している。例えば女性は、相手の感情に敏感で協調性や利他性が高く、特定グループへの帰属意識も低い。こうした行動様式と高いコミュニケーション能力は調整業務に向いている。男性は自信過剰に陥る傾向が多くの実験で確認されており、女性が意思決定に加わることで、誤った判断が減ることが期待される。』
・・・男女の違い、感覚的にもわかります。


短期的デメリット

『しかしジェンダー・ダイバーシティ(性別多様性)は、様々なあつれきやコミュニケーションの低下を通じ、短期的には職場の機能を低下させ得ることも分かっている。』

短期的な問題があるので、3つの問題の是正よりも優先して取り組むことも書かれています。


『女性の登用が負の効果を生まないよう、短期的には前述の3つの問題の是正よりも、ダイバーシティ推進への理解を高め、ロールモデルを作ることに注力することも必要となろう。現在、大卒女性や管理職女性が多い職場は専門職が中心で、他部署との調整業務は限定的である。女性だけのチームを作る企業もある。こうした取り組みは、副作用が小さい分、限定的な効果しか期待できない。』


『今後進むべき第2段階では、プラスの効果を生むため、女性により幅広い職能経験を積ませる必要がある。先行研究は、経営陣になるには、幅広い職能経験が有利であることを示している。専門職での採用や女性だけの職場を作ることで課長までは増やせても、役員までは進めない。職能横断的な異動や社内外の調整業務を女性幹部候補生に経験させることが必要だ。』 

このあと具体的な取り組みが続きますが、ここは省略して(記事原文をご覧ください。)
それから忘れてはいけないことが最後に書かれています。


『最後に、家庭内分業に変化を与えるためにも、男性の家事や育児への参画を促進する政策の追加が必要だ。すでに個人に対しては、「パパ・ママ育休プラス」など、十分な動機づけが与えられている。にもかかわらず、男性の育児休業取得率が約2%にとどまっている。企業側の支援を引き出すための、男性の育児休業取得の開示義務付けや、専業主婦になる誘因を過度に高める現税制の見直しなど検討課題は多い。』

家事や育児は、自分自身の心身を回復させ、次世代を担う人材を生み出すものですから、いい加減、女性だけで担うという考えは止めて家族全員、もっと広く社会全体で担うべきという考え方に変わって欲しいです。
まとめもいいです!


『こうした政策は、長期的にはプラスの効果が期待できる一方、短期的なコストは顕在化しやすく、既得権者の反発も強い。政治や産業界のビジョンとリーダーシップが重要な課題であることは間違いない。』

覚悟があって、実行力のあるリーダーが必要です。

2014年8月10日 (日)

「平常心があれば集中力は生まれる」順天堂大学教授 天野篤氏 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー9月号

昨日に引き続き、雑誌DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの9月号に掲載された記事をクリップします。

天皇陛下の執刀医を務めた順天堂大学の天野篤教授の記事です。

慢心という言葉とは無縁、凄いことが淡々と書かれています。 ボキャブラリーが貧困ですが、“凄い”です。

クリップではそこが伝えきれませんので、原文読んでください。

手術の成功とは

『手術という行為は、患者につらい思いをさせても、彼らの残りの人生を快適にすることである。そのため医師が手術を選択した以上、失敗は許されない。』

『患者の生涯を見守る立場としては、真の意味での主日の成功とは、患者が最期を迎えた時にわかるものだと考えている。家族が故人を見送る時に心臓手術の具 体的な内容が話題に上らなければ、それは病気だったこと、手術をしたことを忘れるほど、予後がよかった証明になるからだ。 つまり本来の医師の仕事とは、患者を治すことによって社会を再生産することだともいえる。患者は、病気から回復すれば医師や病院から距離を置きたいと考え るものだ。それは医師にとって喜ばしいことである。大事なのは、患者本人が手術をした病院のことも、病気だったことさえも忘れて、社会に戻ることなのだ。 五十八歳のいまでも年間四五○例を超える手術に挑むのは、そうした使命に対する自覚があるからだ。執刀することで何かを生み出さねばならないという想いこ そ、私が手術を続ける原動力になっている。』

手術中の平常心

『手術の前日には、検査結果の数値や画像診断の写真を見て患者の状況を把握し、過去に扱った類似の手術を思い浮かべる。どうしても気になる部分は、それま での自分の手術記録をひっくり返しながら、確認したことを頭のなかにしっかりと刻み込む。 (中略) これは若い時からいまに至るまで徹底していることである。準備のために病院に泊まり込むこともしょっちゅうだ。この労を惜しむようではプロフェッショナル とは言えない。』

『迎える当日、手術に臨むに当たり私の心を落ち着かせるのは、手術前の「手洗い」だ。 手術前には、およそ五分間をかけて念入りな手洗いを行う。この行為は手を清潔にするためだけに留まらず、手術室に入るまでに心に抱いていたストレスや不安 、怒りなどをすべて洗い流してくれる。 私にとっては、手洗いという行為がスイッチを切り替える役割を果たしている。言わば座禅を組んだ時に「無」になるような瞬間だ。手を洗ってからマスクをつ けて、手袋をはめるという一連の過程を経て、心臓外科医モードに切り替わるのだ。 この手洗いの時間があることで、手術直前には感情をニュートラルの状態に保つことができる。 (中略) ひとたび手術が始まれば、手術室の空気に溶け込み、手術をする「マシン」(機械)になる必要があるのだ。そのためにも、手洗いの時間で感情をニュートラル にコントロールする。』

『手術に当たって過度に集中力を高めるということは意識しない。むしろ、手術を特別なものだととらえず、「作業」という形に置き換えるほうがうまくいく。 頭で考えるのではなく、目から取り込んだ情報を基に、身体的な反射でスムーズに進められれば、つまづくことはない。 これは手を抜くということではない。当然アクセルは十分に踏み込んでいるが、コントロールが利かないような踏み方はしないということだ。 手術のたびに集中力を高めているようでは、一人前の外科医とは呼べないだろう。必要な集中力は、平常心を保つことで自然と発揮されるのである。』

医師としての成長

『大学受験、学生時代の試験、医学教育・・・医師が取り組む「勉強」はすべて同じカリキュラムでできている。カリキュラムの範囲にある知識をもっとも効率的 に習得した者の成績がよく、次のステップに進む仕組みとなっているのだ。 そして医師免許を取得して医師になれば、何もしなくてもミニマム・リクアイアメント(これだけは知っておくべき知識)を満たしていることになる。その状態 に甘え、それ以上深く学ぼうとしない若い医師があまりにも多すぎる。 一つの文献を探っていると、縦横斜めに派生していく知識がある。それを突き詰めれば、自分のなかに幅広い知識が根を張っていく。 それをやった人間とやらない人間、それが好きな人間と嫌いな人間では、年を追うごとに知識の差が歴然となる。私の引き出しのなかに多くのものが詰まってい るのは、若い時からそうした行動を続けてきたからだ。 私は、能力があるのにそれを活かそうとしない人間を許すことはできない。仕事に没頭して知識と経験を身につけ、周囲のだれからも認められる成果を上げるべ きだ。医師こそ天職であると信じて、そこにすべてを費やす必要がある。医師の道を選んだ者としてそれは当然のことだ。』

『自分ができることをやり尽せば、後は神頼みでいい。神頼みというと他力本願のように聞こえるが、やるべきことをやった結果、森羅万象を味方にするという 感覚に近い。 太陽は、世のなかがひっくり返ろうが絶対に東から昇る。どんなにどりょくしても動かせないものは、「そういうもの」として受け入れるのだ。それを受け入れ ることによって、次の一手が見えてくる。それが私の言う神頼みという言葉の真意である。』

“神頼み”のところは、昨日クリップした永守重信社長の“運が七割”に通じるものを感じます。

永守社長にしても天野教授にしても最高の地位・名誉を手に入れているけれど、それをひけらかすことには何の関心もなくて、次に何をすべきか、何をしたいか を考えている。

普通の者であってもやるべきことは同じ。 自分が本当に追うべきものは何なのか・・・はっとさせられます。

2014年8月 9日 (土)

「仕事のストレスは仕事で癒す」日本電産代表取締役社長永守重信氏インタビュー DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー9月号

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの9月号が届きました。今月の特集は「一流に学ぶハードワーク」です。
日本電産の永守社長のインタビューが載っていましたので、読んでみました。
成功している経営者の仕事を知って、普通は10分の1、100分の1でも真似をしたいと思うのですが、永守社長は別格。

とてもとてもとても真似ができません。

そのハードワークぶりを取材したインタビュー記事から、気になるところをピックアップしてみます。


「運が七割」という考え方

『なぜ全力で働くか。それは、努力が運を呼び込むからです。努力をしなければ、運は訪れません。これ以上やれることはないというところまで徹底的に極めて、初めて運が近づいてくるのです。運が七割、だからこそ運を味方にしなければならないと考えています。禅問答のように聞こえるかもしれませんが、努力するだけでは成功しないからこそ、懸命に努力するのです。人は人を裏切るものです。国家も時として国民を裏切ります。しかしながら、努力だけは絶対に人間を裏切りません。』
『思うようにならないことも数多くあります。その時は、自分の努力が足りなかったと納得できます。うまくいかない時に努力が足りなかったと思えることは、非常に大事なことです。
「これほど努力をしたのに成功しなかったのは、運が悪かったからだ」
世の中には、こう考える人がたくさんいます。しかし、結果が出ないということは、自分が思うほど努力をしていないと考えるべきです。』


凄まじい努力とその努力に見合う結果

『成功している人は凄まじい努力を重ねているものです。一流のプロ・スポーツ選手もしかり。彼らは「これでもか」というほど地道な努力を続けています。そのことの重大さに気づかない人は、彼らを天才で片づけて
しまいます。しかし彼らは天才ではありません。努力に見合う結果を残しただけです。』


「知的ハードワーキング」

『仕事で問われるのは成果です。必要なのは考える力です。つまり、ハードワークは時間ではなく質の問題に変わりました。勝つまでやる、成果が出るまでやる。それが知的ハードワークという言葉の意味です。長時間
働くハードワークで成果が出るのであれば、いくらでも長く働けばいい。しかし、いまのビジネスではそういう仕事はほとんどありません。
大事なのは生産性を高めることです。当社の給料が上がっているのは、会社がよくなって人が育ち、生産性が高くなったからです。


プラス思考

『小心者の経営者としては、経営判断をする時にどうしても悪い想定をしがちです。しかしながら、悪い想定をし始めたら行動することができなくなります。そこで私は、まずはプラス思考を大前提として決断し、その
うえで、リスクを見るようにしています。』
『私は、自分が想定した明るい未来を実現したいという強い思いがあります。そのためにはまず大胆に決断し、それから細心の注意でリスクを潰していきます。小心者であることが、むしろプラスになっているようです。』


ストレス

『疲れている時は、明らかにいつもの自分とは違います。そんな時に無理に深刻な問題に向き合うと、思考は必ず悪い方向へ流れてしまいます。重要な判断は、いつもと違う状態で行ってはいけません。悪い方向へ流れ
ていると感じたら、いったん切ることも必要だと思います。』


趣味

『趣味にしても思い切りエンジョイすることが大事なのです。嫌々遊んでも意味はありません。嫌々寝てもいけません。布団に入ってからなかなか寝つけないとイライラする人がいますが、そんな時には寝てはいけない
のです。遊ぶなら思い切り遊ぶ。寝るなら思い切り寝る。健康のために七時間寝なければならないという強迫観念に縛られず、眠くなった時に寝るだけでいいのです。』


ワーク・ライフ・バランス

『私は仕事だけでなく、プライベートをエンジョイする人も高く評価します。新入社員が入ってくると、必ず聞いていることがあります。
「君の特技は。自分の得意なものを言ってみなさい。私に勝てることや何か自慢できるものがあるかい」
それが仕事である必要性はありません。パチンコでは負けない。ゴルフなら負けない。そんなものを持った人間であればいいと思います。
私の友人にもそういう人がいます。俺は偉くならなくてもいい。人生をエンジョイできればいい。それが素晴らしい人生だったと心から思える人ならそれでいいのです。
しかし、自分の選択を後になって反省するような人に、私は納得がいかないだけです。
出世はできなかったけれど、素敵な家族と友人に恵まれ、狭いながらも自分の家を持てた。裕福にはなれなかったけれど、本当にいい人生を送ることができた。ワーク・ライフ・バランスを考えるのであれば、そう言える人生であってほしいのです。
自分が人生に何を求めているのか。この中身を明確にしなければならないでしょう。趣味を楽しんで定時に帰る一方で、仕事でも成功したい。そのような「いいとこ取り」が成立するとは聞いたことがありません。』


『懸命に努力し、仕事で苦しんだ分しか、仕事の成功はついてきません。ラッキー・パンチが一発当たるのは偶然にすぎません。人生を通じて仕事で成功したければ、人の何倍も努力し続けること。これがワーク・ライフ・バランスに対する、私なりの答えです。』


気になるところを抜き出しましたが、この記事まるごと面白かったです。

2014年8月 3日 (日)

「中外時評 週12時間の正社員 日本社会にイケアが一石」日本経済新聞2014.8.3日曜に考える

週12時間が目を惹きました。

イケア・ジャパンが9月から新たな人事制度を適用するそうです。

イケア・ジャパンの社長ピーター・リスト氏が一番関心を持っているは人のモチベーションをいかにして高め、上手に成長させるか。

『そのためには、どんな会社にしたらいいか。まず、誰にでも成長できる機会があることだという。性別、年齢、国籍などを問わず、そして正社員、非正規社員の区別もなく、自分の力を発揮できたり新しいスキル(技能)を習得できたりする。機会の平等を言っている。

さらに、いろいろな経験を積んで職業能力を高めていくには、「安心して長く働き続けられる環境が必要」。具体的には、子育てあるいは親の介護などに時間を割くことになっても、仕事をあきらめずに済むことだ。

「長い人生のなかで、どんな局面に入っても仕事が妨げられないことが大事」という。』

『人が成長する機会を平等に設けるため、いまのパート社員全員に正社員の人事制度を適用する。正社員と同じように、ポストや報酬が上がる仕組みになる。イケア・ジャパンは本社や国内8店舗を合わせて約3400人が働き、7割がパート社員。大がかりな制度変更だ。』

『パートの人事制度を正社員と共通にするといっても、正社員と同様にフルタイムで働くのが難しい人は多い。そのため柔軟な労働時間制度も新設する。これも改革の柱だ。

1週間の勤務時間を、12~24時間、25~38時間、39時間の3つから選べるようにする。たとえば12~24時間にすれば、売り場などの人員配置がどうなるかにもよるが、今週は12時間、来週は20時間などと働く時間の調節もできる。』

今日、勉強会に参加して、女性の雇用の話をしましたが、その際に子育てをしている優秀な女性に働いてもらうためには、その方々に合わせて企業側が労働時間を短くすることが必要だという話を皆さんから聞いてきたばかりだったので、夜になって今日の日経朝刊でこの記事を見つけて、“ほう!”と思いました。

北欧の外資系企業だからなあと言わず、日本企業も追随して欲しいです。

なぜ一日の労働時間は8時間なのか? 

単純な肉体労働が減って、どんな仕事でも従事する方の創意工夫を求めていて、さらに知識労働と言われるものが増えています。

そういう仕事では、高いモチベーションが仕事の良し悪しを決めると思います。

だらだら長時間働いても意味がないとも思います。

パートタイムで労働時間が短くなってもきちんと成果が出せればいい。パートタイムの働き方しかできないのなら、1人がフルタイムでこなしていた仕事をパートタイム2人でできるように制度を変えていく。


小さな子どもを保育園に預け、お迎えに間に合わないから延長保育を使って、お迎え時間を気にしながら会社に迷惑をかけないよう精いっぱい無理をして働く。


いままでは社員の側の無理を期待した制度設計だったけれど、これからは社員の生活に合わせて企業側が制度を作りこんでいく。


そういうふうになって欲しいと思います。

2014年8月 2日 (土)

意志力は筋力と似ているのか~

地域の雑誌ですが、福岡県中小企業団体中央会さんが出している「NEWS FUKUOKA」「今日からできる仕事術」という連載があります。

中小企業診断士の米倉博彦氏という方がご担当ですが、2ページでコンパクトに、仕事に役立ちそうなことが書かれていて、今度はどんなテーマを取り上げてあるのかなと毎回楽しみにしています。

2014年7月号は「意志力を理解し、使いこなす。」

書き出しは『「意志が弱いので目標と達成できなかった」「強い意志でこのプロジェクトをやりとげる」など、仕事の中で「意志」という言葉はよく出てくる。どうやら、意志力のある人は仕事がうまくできているようだ。

で、こう始まると意志力がもっと強くて必要なことをきちんと習慣化できていたら、今やりたいと思っていることがもっとうまくできたはず・・・などと常日頃から意志力の弱さを嘆いている自分は、ググッと惹きつけられます。

そして・・・『意志力と筋力は似ている』という小見出し。
意志力は、筋力と同じ様に使うと消耗するものらしいということがわかっている。

専門的には「自我消耗」と呼ばれ、一日に使える量は、個人差はあるもののある程度決まっている。
意志力を発揮したり決断を下したりすることでエネルギーは徐々に減っていき、エネルギーを使い果たしてしまうと、あっさりと誘惑に負けてしまう。

また、意志力の出所はひとつしかないようだ。仕事の意志力、家庭の意志力・・というふうに種類ごとにわかれていない。』ということらしい。

記事は、『何が意志力を消耗させるのか』『意志力の鍛え方』『意志力の活用方法』と続くのですが、
意志力は感情をコントロールしたり、楽しいと思えない仕事をすると減っていく。意志力が筋力と同じだとすれば、なるべく使わないように楽をしたり、筋力と同じ様に鍛えたりできるから、自己コントロール能力を高める練習をすればいいようです。

具体的に意志力を高める練習方法なども書かれていますが、自分にはできる自信がないので省略をして(気になる方は、原文を読んでください・・残念ながらホームページには雑誌の表紙と目次しか掲載されていないですけれど・・・)。

自己コントロール能力の高い人とは、意志が強いというよりも、一日の中で意志力の配分に心掛け、無駄なことに意志力を使わない人だと言える

とにかく意志力が弱くて悩んでいるので、意志力は筋力と似ていること、意志力が消耗すること、うまく使うように意識すれば消耗を防げること、そして鍛えることもできることを知っただけでも何か救われた感じです。

参考書籍に「WILLPOWER 意志の科学」 ロイ・バウマイスター、ジョン・ティアニーが上がっていました。・・読んでみようかな~

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