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2014年10月 3日 (金)

お金で評価できない価値

サイバーエージェントの藤田晋社長が日経電子版に書いた「私が退職希望者に「激怒」した理由」という記事を昨日の朝、Facebookで友達が「いいね!」していたので出勤前に読んで、記事自体よりもその記事についていたコメントの方にいろいろ考えさせられて、仕事を始めるまで頭から離れなくなりました。


その後、この記事が10月1日に掲載されて以来、ネットの中で様々に取り上げられていることも知りました。

記事の内容は、若い社員が競合他社の誘いでその会社に転職するため、退職したことにまつわるものです。

その社員には新事業の立ち上げという責任あるポジションを任せていた。
そのポジションは過去、会社に億単位の損失を与える失敗をしたことを挽回するために、セカンドチャンスとして与えたものだった。
それが、「突然アルバイトを辞めるかのように放り出してしまった」。そのことに激怒した理由が書かれているものです。

そこまではふ~んだったんですが、気になったのは、最初にも書いたとおり、その記事についたコメント。

コメントを読むと概ね30代はこの社長の行動に批判的、50代以降は肯定的な感じに分かれていました。
(出勤前にざらっと目を通した時ははっきり年代による違いが見えたんですが、帰ってきちんと読んでみるとそうでもなかったので“概ね”)

社長の器が小さいとか、若者にチャンスを与えるべきとか、この社員の人生に責任持てるか・・・等々のネット上の批判は置いておくとして、

自分が一番考えてしまったのは、会社の中で仕事を通じて身につけた能力は、どのように評価できるか? 誰のものか?・・・与えてくれた会社あるいは人(社長?上司?同僚?)に対し対価を支払わなくていいのか?ということでした。

社員が退職する際、期間の定めがなければ、退職の意思表示をしてから=通常ですと退職届を提出してから、原則として14日後に労働契約の解除(解約)になることが、民法第627条第1項に規定されています。

ですから、労働相談をしていて、辞めさせてもらえないんですという相談を受けると、「民法の規定で退職届を提出してから2週間後に辞められます。」と助言をしています。

しかし、これを言うときはいつも、本当に“いつも”、本当にこの人の主張が正しいのか、この人は残った人のことを考えているのだろうかなどと、会社の様子を想像しています。

もちろんどんな事情があるにせよ、対等な労働契約を交わしている個人に対し「辞めるな」と言い、それが両者で解決できず相談にまで持ち込まれているということで、つまらん経営者なんだろうと判断して、自分の迷いを振り切っていますが・・・(ちなみに藤田社長は辞めるなとは言っていない)

個人の人生は個人が責任を持つものなので、自分の転機を決めるのに周りのことを考え過ぎて損をしてしまうことになったらと心配になるだろうけれど・・・

その会社で働くことで身につけた能力・・・自分に自信のある人は自分の努力で身につけたんだというかもしれませんが・・いつ、だれによって、どれを、どのように身につけたかもわからないし、その能力をそのままお金で評価できないし、さらにはその人から切り離すこともできないから、会社を去れば、その人とともに会社からなくなってしまう。

会社で作ったお金を持ち出す人はいないけれど、会社で作った個人の能力は個人とともに持ち出されていく。

当たり前です!! と言われるだろうし、辞める時は与えてもらった以上に還元してるって言える人もいるだろうけれど・・・

会社の金を使って身につけたものは、それなりに返して・・それは会社に同等の利益を生み出すということではなく、大したことしなかったけれどこの人がいて周りにも良い影響があったということでもいいと思う・・出ていくべきじゃないかな~なんて考えているのは自分が昭和的だからかなあ~

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