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2015年1月25日 (日)

『「働き方」の教科書』出口治明著

巷ではこのところワークライフバランスが大流行ですが、この本を読むとそれがまだまだな考え方だなあと思えます。

働くって何なのか、生きるって何なのか、みんな日頃から考えて、何なのかをつかめている人はそれほど多くないと思いますが、なんだそういうことかもしれないなと気持ちが楽になります。

「仕事は人生の3割」

「一年間を時間で表すと8760時間になります。日本人が実態に近い2000時間働いているとしても、8760時間のなかの23パーセント程度です。家に仕事を持ち帰る人もいますから、企業内での労働時間では判断できません。そうだとしても、どんなに多く見積もってもおそらく三割を超えることはないでしょう。」

「仕事と人生の関係を算数で考えると、日本人にとって仕事の時間が占める割合はたった三割であるというファクト(事実)が導き出されます。三割という数字は、要するに大したことはないということです。」

「しかし、世の中には「仕事は人生のすべてである」と考えている人がかなりの割合で存在しています。その人たちは仕事と人生の関係を国語(感情や理念)で考えているのです。算数で考えれば、人生の7割は食べて、寝て、遊んで、子どもを育てている時間です。3割と7割という数字は比較するまでもありません。
次の世代のために生きている人間にとって、仕事以外の7割が大事であることは自明すぎるほど自明なことなのです。」

「人間は動物である」

「人間は、動物として当たり前のことを忘れてしまっています。人間はどういう動物であり、ほかの動物とどこが一緒でどこが違うのかという基本できな前提をゼロベースで見直してみるのはとても大切なことだと思います。」

人間は動物である・・ここで語られていることを短く要約するのは、私の能力では難しいですが、人間は特別な存在ではなく動物に過ぎないということを忘れているんじゃないかということを常日頃感じていて、出口さんがここで語っていることはちょっと違うんですが、動物であることを忘れてはいけないと改めて思います。

「人間チョボチョボ論」

作家の小田実さんの言葉らしいですが、人間の能力にはたいした差がないということです。どんなに傑出した才能を持っていても、その差はあまり大きくない。意外と能力に変わりはないということを言っています。

それで違いが出るのは本人の気持ちの持ち方ということを語られていますが、それはそれとして、人間たいした違いがないと思っていれば、自分はすごい能力を持っているのに、活かされていないなんて思っていることが恥ずかしいし、そんな思い込みから解放されてすっきりするんじゃないでしょうか。

仕事は人生の3割で人間チョボチョボだから、仕事は適当にやっていればいいなんて話ではありません。

大企業で高い評価を得る働き方をしてきた人、人並み外れた読書家で本を通して過去の歴史を考えてきた人、60歳を過ぎて起業をしてその会社を上場させた人がこの本を書いた意味を考えつつ、読まないといけないかもしれません。

「仕事は人生の3割」「人間チョボチョボ論」「人間は動物」など・・頭も身体も仕事に絡めとられている人にこの本をお勧めできたらいいなと思っています。

自分自身もなんか突き抜けた感覚があります。

自分が常日頃考えていることとあまりにも似ていて(もちろん本に書かれていることは比較できないくらい高度ですが)、印象に残ったところが違うのかもしれませんが、「働き方の教科書」とあるように20代から年代ごとに分けて働き方について書かれた本です。
読む人の年代によって感じ方が違うだろうと思います。

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