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2015年2月 1日 (日)

「百寿者のメッセージ 権藤恭之さんに聞く 心身衰えても幸福感 周囲の支えが源泉」2015年1月31日日経新聞(夕刊)

高齢者がどんどん増えて、若者が高齢者1人を1人で支える社会が来る。
高齢者のことを語る時、暗い話ばかりが先になります。

それは、高齢者は活躍を終えた人、心身が衰えるばかりの人と考えるからだろうと思います。

そんなふうに考えるのは間違っているんじゃないか? 

そう思わせてくれる記事を見つけました。


記事は

『 「お元気ですね」「健康で長生きしてください」……。高齢者にかける定番の言葉だ。背景には、健康であることが幸せという常識、言い換えれば健康でなければ幸せでない、という強い信念がある。』と始まります。

しかし、100歳以上の高齢者の調査を通じ、『老いのかたち』を研究されている大阪大学人間科学研究科の権藤恭之准教授は、
「心身の機能が衰えても幸福感が高い高齢者は多い」と語られるそうです。


『世界一のスピードで高齢化が進む日本は、4人に1人が65歳以上の高齢者で、既に『超高齢社会』に入っている。百寿者は6万人近くに上り、増え続けてい る。15年前に百寿者研究を始めたのは、寿命の上限近くまで生きた人の身体的、認知的、心理的な状態を明らかにすることで、高齢化が極限まで進む近未来の社 会を垣間見ることができる、と考えたからだ』だそうです。


『百寿者の実態を把握するため、権藤さんらは対象者を、全く障害がない「極めて優秀群」、視聴覚に問題はあるが障害はなく自立している「正常群」、認知機 能か身体機能に障害がある「虚弱群」、両機能に障害がある「非常に虚弱群」――の4グループに分類した。  

「その結果、百寿者には寝たきりや認知症の人が多く、健康で心身の機能を維持している人は約20%にすぎないことが分かった。また、80%の人に高血圧、骨 折、白内障など何らかの病歴があった。いつまでも健康を保ち、認知症にならず、介護も受けずに高い機能を保ち続ける『元気で長生き』は、誰もが理想的な老 いの姿と考えるが、やはり容易ではない」 その調査で「心身の機能が衰えても幸福感が高い高齢者は多い」ということがわかった』そうです。


『「こうした高齢者に数多く出会ううち、体は衰えても幸福感を保つ『老いのかたち』があることに気づき、私たちの関心はおのずと『なぜ百寿者は、様々な喪 失を経験し、必ずしも健康とはいえない状態で生活しながらも幸せなのか』という疑問に集まっていった」  辛い現実に適応しようと、心が変化する  謎を解くカギが、人は残された時間が短くなると、気持ちを安定させる方向に内的エネルギーを使う、という考え方。  

「人は虚弱になっていく過程で、辛いことでなく楽しいことに目を向けようとする心の変化が起き、辛い現実を受け入れ、適応している、というものだ。精神 的、物質的世界に対する認識が加齢に伴って変化する『老年的超越』といわれる心理的変化が生じている、と見ることもできる」  


「見栄(みえ)を張るなど、周囲によく思われたい欲求がなくなり、若い頃のような自己中心性や自尊心が、よい意味で低下する。無理しない、何事も自然に 任せる『無為自然』の人生観を持ち、友人の数や交友関係の広さより、少数の人と深い関係を結ぶことを重視するようになる」』


中高年になると自ずとこれからの人生を考えるようになります。

他人様にも家族にさえも迷惑をかけずに生活できて、そして静かに死ねたらいいなと思います。
しかし、年を取っていくとそれさえも思うようにできなくなってきます。

それならせめて、いただいた命を大切にどんな状態であっても明るく前向きに暮らしていたい。


これからこの研究がどのように発展していくかとても楽しみです。


ところで、 『「ただ、百寿者が自分一人の力で幸福を手に入れているわけではない。調査で出会った人の多くは家族や周囲の人々に大切にされ、それが幸福感の源泉になっ ているように見えた。家族との関係がうまくいかず施設に入っている人は概して不満から幸福感が低く、施設でも周囲と良い関係を結んでいる人は幸福感が高い 傾向がある」
インタビューの最後に、権藤さんが強調した。「幸せな高齢者の近くには幸せな人々がいる。人生の終末期をうまく見守ることで、支える側も心の豊かさを共 有できるのではないか」。超高齢社会を生きる希望、といえるかもしれない。』


人間けして一人では生きられないということでしょうか。  

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