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2015年3月

2015年3月29日 (日)

賢人の警鐘 ライフネット生命保険CEO 出口治明氏 日経ビジネス2015.03.23

『大局観を持つためには悩み事と距離を置き諫言する部下を登用せよ』

先週号になってしまいましたが、3月23日号の日経ビジネスの連載記事「賢人の警鐘」は、ライフネット生命保険CEOの出口治明さんでした。

経営者に必要な『大局観』がどうしたら持てるかということについて書かれていましたが、参考になります。

まず、『大局観とは、物事を遠くから、長期的に見る視点を持つことである。』と規定された上で、

『物理的』(『空間的』)、『時間的に』距離を置くことと整理されています。

『物理的に距離を置く』方法として、世界各国の城跡などに高台がそびえていて、そこから支配者が街の様子を見ていた例を挙げて、『大局観は、少し現場から離れ、一呼吸おいて見ることで得られる』とされます。
『空間については、例えば人の意見を聞いてみることからでも始められる。』

『全く違う業種の人にどう見えるかを聞いてみたりすると、新たな「空間」の視点が生まれる。』とも書かれます。

それから、『時間的にも距離を置いて眺めることで全体像がよく分かり、大局観を得られると思う。』と言われます。
『時間的距離を置く一番いい方法は歴史の勉強に尽きると思う。「縦横思考」と私は言っているが、縦が時間軸、歴史軸で、横が空間軸、世界軸だ。「昔、歴史上起こったことで、参考になることはないだろうか」などと探してみるのがいい。』

『将来に何が起こるかわからない時に、過去の事例が体系的に頭に入っていることにより、ある普遍性を持って予見する力を授かることがある。』

人間が考えることはたかが知れているから、過去に同じようなことをやっているだろうし、それなら、そこから学ばない手はないってことだろうと思います。

『経営やビジネスに携わる者こそ、日々、歴史と世界、昔に起こったことと世界の人が今やっていることを勉強し続けることがとても大切だ。「勉強に終わりはない」と私は実感している。ただ勉強をしても、自分の思いは感情過多になりがちだし、人間はどうしても自分にとって都合のよい解釈をしてしまいがちな動物だ。
今悩んでいることについて空間的距離を置いて考えるためには、唐の太宗が魏徴を登用して諫言させたように、自分のことをボロクソに言う部下をそばに置くのが一番いい。』

そうした中で少しずつ大局観が得られるというのが、この稿の結論ですが、そもそも大局観を持たなければと思っているような人が自分の周りには、少ないように感じます。

まあ、自分は大局観が大事だと思っているなんて人前、特に部下の前では言わないでしょうが、目の前の課題に汲々としていて、それをこなしさえすればいいと勘違いしていて、そんなことしたら、将来に禍根を残すぞとハラハラすることばかりです。

それなら自分が魏徴になれるかというと、賢く大人しくしている人たちの中でやたら目立ってしまい、もういいやと思ってしまいます。
我慢できずにご進言申し上げると・・・もちろん太宗のように考える上司はほぼいないから、煙たがられてなるべく自分の見えないところに追いやられる事態になります。

今、自分の身の周り、我が組織、そして大きく日本、「大局観」こそ一番必要だって思うんですが・・・

ところで、皆さんが他人のすることに関心がなくなり、まずいことがあってもそれを本人に伝えるような危ないことはしたくないと思うようになって、自分の問題点が見えないので、自分としては自分のおかしいところをおかしいと言ってくれる人が欲しいなと思います。
誰も言ってくれないから、もし、おかしいって言う人がいて、いざそうなったら、それに耐えきれないかもって怖くもあるんですが・・・

2015年3月18日 (水)

何もせずとも時は流れる

2月はほとんど読書ができず、今年は読書をしない年かなと思っていたところ、3月になって面白い本に出会えて、立て続けに読んでいます。

野中郁次郎、勝見明著「全員経営」・・ベストセラーになっていて、中で取り上げられている企業は、既にいろいろなところで取り上げられている企業ですが、それを野中氏と勝見氏なりに解説されているのが、面白く、自分の仕事、全然比較の対象にはならないし、この本に書かれていることが役に立つかというと高性能すぎて使えませんが、自分の仕事周りをいろいろ考える機会になりました。

大西康之著「稲盛和夫 最後の闘い JAL再生にかけた経営者人生」・・稲盛和夫氏の凄さを感じます。たった一人の人の想いが、機能不全に陥った組織を立ち直らせることができる。もちろん著作として脚色はあるだろうし、稲盛氏のほかにたくさんのキーマンはいただろうと思いますが、それでもやはり「人の想い」の無限の可能性を感じられて、感動しますし、元気が出ます。

平井孝志著「本質思考」・・もう一度見直してキーワードを拾っておきたいと思っていますが、「ものごとの本質を考える」、この当たり前のことを忘れないようにしないといけないなと。

そんなこんなで、本を読むと自分の仕事を振り返って、ここに活かせるなとか、こういうふうに考えないといけないなと日々進歩を考えてきました。

いままで自分の周りの方もそういう方が多く、それが当たり前と思ってきたんですが、それがそうでもないんだなあと今更ながら気がついて、ちょっとがっかり、ちょっとへぇ~そうなんだと思っております。

我が職場のことです。もちろん私のグループはまず利用者のことを見て、何をするかを考えていきましょうと常日頃から言っていますので、多少のずれはあってもすぐに修正ができるし、みんな同じ方向を向いて仕事をしています。

ところが、もう一つのグループについて、私も半分関わっているので、おかしいことがあればいろいろ意見を出してきました。

しかし、このグループでは私は一担当者ですので、なかなか意見が通らない。

皆さん、なんでそこまで言うんだろうって反応なんですね。
それでも利用者のことを考えると・・・相談の業務なんですが、その方の将来がかかった話なので、ほっとけない。

小さな抵抗ですが、おかしいって言っていれば、誰か気がついてくれるだろう・・そう思って頑張ってきたんですが、それがまったく伝わっていなかったことが最近分かって・・・

なぜなんだろうって考えた時に・・・労働時間が決まっていて、給料も決まっている人は、それなりの仕事をして決まった時間を過ごせばそれで給料がもらえる。

ひょっとしてそれだけしか考えていないのでは?と。

たくさん相談を受けて、なんとなく答えて、「今日も一日充実してた~」

それでも通る世界なんだなあと。

勉強会に参加したり、本を読んだりしている人は、このままではまずいと考えて、自分なりにできることをやっているけれど、情報を入れなければ、いままでどおりで何が悪い、毎日一生懸命仕事をしているんだから、何の問題があるって考えるんだなあと。

自分は勉強していますって自慢話をしているわけではなくて(もっと頭が良ければなあとか、もっと勉強に時間取らないといけないとかは感じてます)、現状を当たり前と感じていて、変える必要を感じていない方々に何をいっても響かないし、その方々を変えるには・・・どうしたらいいんだろうって途方にくれます。

いまは、自分のグループだけでも・・なんて後ろ向きに考えていて、こんな状態が徐々にやる気を失わせるんだろうなと感じてます。

かなり失望していますが、少なくとも自分の守備範囲だけはしっかり動かしていこうと誓っております(ちょっと大げさ?)。

2015年3月15日 (日)

「イスラム同士のみが過激派を緩和できる。日本は人道支援でそれを支えよ」日経ビジネス2015.3.16 日経ビジネス2015年3月15日号

「賢人の警鐘」という連載、今週は諏訪中央病院名誉院長鎌田實氏の執筆で、過激派組織「イスラム国」について書かれていました。

病院の先生と過激派組織、結びつかないようですが、先生が代表をされている日本イラク医療支援ネットワークが拠点を置いていた地域が、アメリカ軍を中心とした有志国連合がイスラム国対策で空爆を行った地域だそうです。


多くの日本人は報道を通じてしかこの問題を知りませんが、現地を知っている先生は、報道とは違った視点でこの問題を見ていらっしゃるのかなと思います。

『キリスト教社会では神に代わり、自由主義や民主主義、資本主義が台頭して、モノや金に価値が移った。そして、資本主義は格差を生み、新たな不幸を生み出した。これを見て育ったイスラムの若者は「神は偉大なり」とますます強く思った。イスラムでは神は死んでいなかった。』

イスラム国に若者が惹かれる理由の一つに経済格差をあげておられました。

それから、列強のエゴによる『民族や宗教の違いを無視した国境の線引きは、忘れがたい憎悪を残した。』

欧米に対する憎しみが、やはりイスラム国に惹かれる原因の一つ。

『米国や欧州の人々が「イスラム国」を説得できるとは思えない。イスラム同士が、お互いに生きやすい社会を築くにはどうすべきか、問題を解決してもらうためにも、ぼくたちは困難な状況で生きているシリアやイラクのイスラムの難民たちに手を差し伸べ、病気の子供たちを助けたいと思う。そうした愛を示すことなくして、世界に平和はやってこないだろう。日本の行く道はあくまで非軍事、人道支援にこだわるべきだと思う。』

当事者でないものが、力で問題を解決しようとしても難しいこと。
自由主義や民主主義、資本主義に向かう方が正しいとは必ずしもいえないんじゃないか? 

所与のものとしている自由主義や民主主義、資本主義について、その良さ、あるいは問題点を自分の頭で考えてみること。

そして、『日本の行く道はあくまで非軍事、人道支援にこだわるべき』・・・周りが平和すぎて、イスラム国が遠いことにしか感じられないけれど、命の危険に脅かされている地域に対し、日本がどう対応すべきか、一人ひとりの日本人が、もう少し考えないといけないと思いました。

2015年3月 8日 (日)

「短時間勤務で人材確保」2015.3.8(日)日本経済新聞朝刊

『育児の合間など短い時間に働ける勤務制度を取り入れる企業が増えている。イオンはパート労働者を対象に1日2~4時間だけ働ける制度を導入。ファーストリテイリングは週20時間の勤務でも正社員として働ける制度を設けた。働き手の事情に応じて勤務時間を選べるようにし、多様な人材を確保する。柔軟な働き方が広がれば、専業主婦など潜在労働力を呼び込む要因になりそうだ。』

子育て中の女性の就職相談をしていて、最近多いのが、子どもは幼稚園に通っているが、働きたいという方。

9時台に子どもを幼稚園に送り出して、お迎えは14時から15時だとすると休憩時間を除くと一日4時間ぐらいの勤務になります。

まさにこの記事が示す2~4時間あるいは週20時間だけ働ける層です。

いままで採用を想定していなかった層を取り込む。

人手不足の深刻さを反映しているのだろうと思います。

需要側と供給側の思惑が一致すればいいんじゃないの・・と言いたいところですが、なんかすっきりしません。

すっきりしませんが、この傾向が良いものなのか、そうじゃないのか、現時点では、何が問題になるかさえも整理ができません。

ただ記事の締めくくりのように、

『共働きが増えると消費の押し上げも期待できる。家計調査によると、教育費のほか外食や婦人服などに回るお金が増える。』

と単純に考えていいものなのか・・・やっぱりすっきりしません。

2015年3月 1日 (日)

立ち位置

2か月に1回の大学の勉強会に行って、今日は起業をしようとされている方のビジネスモデルの話を聞きました。

福岡のほかに、シンガポール、バングラデシュ、インド等々が出てきまして、ビジネスパートナーの話で東京、オーストラリアなども加わりまして、そんな話を 聞いていると福岡の中で福岡だけ考えているとバランスを崩しそうな気がします。

極端な例じゃない?

そうかもしれないですが、地元にしがみついていても円や原油の価格が変動するとまったく関係ないと思っていた物の値段が上がったり下がってりして影響を受けます。

どこにいても世界を意識しないといけないんだなあって、最近特に感じます。

それで、日々仕事をしていて、組織の中の政治的なことばかりに目を向けて仕事をしている人たちばかりを見ていると、本当に見ないといけないものが見えなくなるんじゃないかと不安になります。

昔は組織内の論理で粛々と仕事をしていればよかったのが、そんなことをしていたら、見えてる人から笑いものにされるんじゃないかと思えて、笑われるくらいはどうでもいいですが、忙しく仕事をして結局世間では役に立たないどころか、害を及ぼすことになるかもしれません。

組織人として組織には従わないといけないけれど、自分なりのアンテナを立てて、方向だけは見失わないようにしないといけないなと思います。

う~ん、とても抽象的で、何言っているかわかりませんね。

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