« 「地方創生地域の視点」2015.05.04~05.06日経新聞朝刊経済教室(上)(中)(下) | トップページ | 「「他人に迷惑」墓石残さず」 2015.6.7 日経新聞 日曜に考える »

2015年5月23日 (土)

「クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国」若桑みどり著

ゴールデンウィーク以降、更新できていませんでした。

さて、久々の読書記録です。
4月まで割と本を読んでいたんですが、5月になってぱったり読まなくなりました。

天正少年使節を書いたこの本をダラダラと読んでいて読み終えました。

皆さんが夢中に読む歴史物がどうにもうまく読めなくて時間がかかってしまいます。
なかなか本の中に入れずに字面を追っているだけの感覚があるのは、私の脳に過去の出来事を再現する能力が不足しているのかなと思います。

それでもこの本を読んで、いままで想像していた織田から徳川の時代がちょっと違って見えてきました。

また今起こっている問題もこの時代、というよりはずっと昔から変わらず存在しており、大して変わっていないんだなあと感じました。

タイトルに天正少年使節と世界帝国とあるように天正年間1500年後半にローマへ派遣された少年使節団とキリスト教、織田信長、豊臣秀吉、そして江戸時代と激しくなったキリシタンの弾圧、その当時のヨーロッパの様子と日本の戦国大名や織田氏、豊臣氏の海外貿易への関心の高さなどが、幅広く書かれていました。

筆者は現存する資料と歴史研究者の研究を突合されつつ筆者の視点でこの時代を描こうとされていましたが、それは教科書で学んだものとはちょっと違っていました。
通説として定着したものを主体として書かれている教科書で学ぶ歴史はあくまで多くの記録を残すことができた為政者、勝者の側から見たものであり、その当時の世界のほんの一部に過ぎないこと、ですから後世の自分たちは知識として持っている過去の日本の姿だけが「日本」だと考えてはいけないんだと感じました。

教科書だけの薄っぺらな知識で日本という国をわかったつもりになってはいけないんだなあと。

この本を読んで

天正少年使節で派遣された4人の少年やキリシタン大名、一般庶民のキリスト教への信仰と現在のキリスト教、イスラム教、それぞれの宗教を信じる人との対立を比べながら、宗教とは何か、人はなぜ命をかけて宗教を守るのか、

戦国大名とそこから台頭した織田氏、豊臣氏、権力者とのかけひきと権力を握った後も止まらない野心、なぜ人は権力を求めるのか、そしてなぜ人間の欲望は大きくなっていくのか、

当時ヨーロッパから見えた日本は、天正少年使節を迎えたことにより、想像していたよりも高度な文化を持っている国と認識されました。日本という未知の国の理解が始まった当時の様子は、現在もそのままヨーロッパ及びアメリカに引き継がれていて、欧米にとって日本は現在も自分たちとは異質な存在であり、後進の国という認識ではないか、

そんなことを考えました。

うまく書けませんが、過去を違った視点から見せてもらうことで、現在もまた違って見えてくる。

そうするといまの日本の立ち位置が以前よりも少しだけ客観的に見られるようになる。

力のない個人だと、個人の見方が変わってもそれで世の中が変わるわけではありませんが、そうであってもできるだけ自分の国の姿は見えた方がいいなと。

もう少し歴史に関心を持たないと・・・そう思います。

« 「地方創生地域の視点」2015.05.04~05.06日経新聞朝刊経済教室(上)(中)(下) | トップページ | 「「他人に迷惑」墓石残さず」 2015.6.7 日経新聞 日曜に考える »

ナカキラ的読書記録、参考本・参考資料」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1460910/60112495

この記事へのトラックバック一覧です: 「クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国」若桑みどり著:

« 「地方創生地域の視点」2015.05.04~05.06日経新聞朝刊経済教室(上)(中)(下) | トップページ | 「「他人に迷惑」墓石残さず」 2015.6.7 日経新聞 日曜に考える »