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2015年8月

2015年8月27日 (木)

バランスが大事

某日、最初に対応した職員さんが不在の時、お客様から問い合わせがあって別の職員が対応をしていました。

バタバタした後、事態は収束したようでその職員は通常業務に戻りました。

何事かずっと気になっていたので、何か説明があるかと待っていたのですが、特になし。

気になるのでさりげなく、「今のは何だったの?どうなったの?」と尋ねたところ、「明日Aさん(不在の職員)が来られてから、Aさんと話をするつもりです。」で終わり。

それで、「どういうことだったの?」と聞くと、「報告をしなければいけなかったですか?」ともうきつめの口調。

日頃から、まず優先すべきはお客様、お客様にとって何が一番良いかを考えて仕事をしましょう・・と言っていますから、当然私がお客様を心配して聞いているってことをわかってくれると思っていた。

ところが、私から業務の進め方を聞かれたと思ったのかな~

そのほか、セミナーの講師が一人に偏ると「なぜ私ばかりが」と言われたり、各職員にすごく配慮して出勤日を設定しなければいけなかったり・・・

あなたが講師をしてくれた方が(うまいから)お客様が喜ぶと思うからあなたにしてもらうと理由をきちんと説明したり、よろしくお願いしますといいつつ皆さんの予定を見つつ勤務日を調整したり、やるべきことはやっているつもりですが。

思うに我が職場、労働相談なるものをやっていることも影響しているかと・・・

例えば 制服への着替えの時間が労働時間に入るかいなか。

有給休暇、休むのに理由はいるか。

着替えの時間・・業務に必要かいなかで判断される。例えば製造業の危ない職場で会社で決めた格好で作業をしないと危ない、例えば安全靴をはくとか。そうした時は着替えの時間も労働時間に含まれる。
あとは・・・慣例でだいたいのところはわかりますが、あとは裁判で争ってもらわないと明確には言えない。が正解かなあ~

有給休暇・・有給休暇を取る際に理由はいらない。だから社内でいろいろ理由をつけて、その理由じゃないと有給を認めないとするのは、労働基準法では問題になる。

ですから、労働相談として相談を受けた際は、有給休暇に理由はいりません、とれますよって回答になります。

だからといって、会社のなかで、着替えの時間数分を労働時間にカウントして賃金を払えとか、有給は申請して業務に大きな支障がない限りは認めないといけないと主張されても・・・

じゃ、勤務時間中に煙草を吸いに喫煙所に行ったり、水分補給にお茶を飲んだりする時間は労働時間じゃないと言われたらどうか?

みんなが自由に有給休暇を取りだしたらどうなるか。

法律だけで考えると会社が回らなくなる事態が生じてくる。

しかし、公的機関の相談はあくまで基準が必要だから、労働法の世界でお答えする。

本当は、制服着替える時間と同じように煙草の時間だとかお茶を飲む時間とか、職場の中で会社の事業に直接貢献していない時間があって、それをすべて労働時間かどうか判断するのは難しいかもしれませんねと言った方がいいかもしれない。

もちろん我が職場の労働相談ではそんなことはいいません。

第一そんな回答をするためには、法律の知識のほかに、経営側の知識もいるだろうし、場合によっては心理学などの知識も必要になる。

そしていろんな考え方があるなかで、正解がなんなのかもわからない。

公的機関では当然お答えできません。

で主に労働法に準拠して相談を受けている我が職場の相談員さん、自分の職場についても労働法的な解釈が強く、権利意識の方が強い。
事務所全員が相談員ではないけれど、職場全体の雰囲気もそういうふうになっています。
それでいいのかなあ~?

法律だけでは割り切れないとみんな思っている中で、確信犯的にうまくすり抜けて社員さんに荷重労働を強いているブラック企業はともかくとして、会社・組織が上手くいくために一般社員・職員の立場の人も会社のために 『自分が』どうすべきかを考えていないといけないんじゃないか。

それが何で、どこまでなのか・・

それがわかるためには、「働くってなんなんだろう」ってことを考えなければいけないんじゃないかなと。

それはそれとして、職場内がうまくいくため、労働法で決められた部分とグレーな部分、よくわからない部分、どこまでやるか・・・バランスが大事じゃないかな~

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2015年8月26日 (水)

過去からの気づき~捨てられないメール

今日の福岡は台風15号の通過に伴い、地下鉄を除いた公共交通機関がほぼマヒをした状態でした。

車を使っていつもどおりに職場に着いた私は、お客様が来ないことを想定して、日頃できないメールの整理に少し時間を割くことにしました。

あまり容量を貰っていないので保存しているメールは多くないんですが、それでも重要だと思ったメールは別フォルダーを作ってためています。過去の業務でやり取りをしていたものも次の業務で参考にできそうだと思って残しています。

そんなふうに残しているものは当時たいてい濃いやり取りをしていたもので、いま読み返しても、当時のことが思い出されます。

そして、今の自分から見て「へぇ~私ってこんな難しいこと言えるんだ」と思うものがあります。
それとは逆に、メールの相手の同じ次元に立って議論をしていたつもりが、本当はよくわかっていなくて全然レベルが低く、議論を吹っかけているのが無謀だし、相手にとってみれば、何だこの勘違いな奴は・・・相手をするのは時間の無駄って思われてただろうと赤面するものもあります。

しかし・・・

残しているメールは自分なりに厳選したものだから、当時の断片しか見えないものの、ひょっとしたら、そんなメールのやり取りから、素人がいろいろ考えて思いついたことをネットで公開して、それをたたき台にいて磨いて社会に役立つ施策や事業を作れないか?という「ナカキラ」の発想が生まれたんではと、何か社会に役に立ちたい、何かやりたいと思って「ナカキラ」を立ち上げようとした当時が甦ってきました。

ナカキラの基本的な考え方は、誰でもアクセスできるネットで、みんなで意見を出して使える事業を作っていくというものです。

その発想は、まずは玉石混淆の意見の中からキラリと光るものを見つける専門的な知識を持った人が必要であることと同じ様な気持ちを持つ仲間があってできることであるということに気がついていなかったこともあって、事業になる前に挫折してしまったのですが・・・

今回、メールで過去を振り返って、熱くなっていた当時は見えなかったものが見えたような気がしました。

それから・・・
どちらかといえば、企画的な仕事をしていたものが、現場に移り、企画ではわからなかった生の声を聞けてわかったことがあった反面、現場であまりにも現実べったりになっていて、見えなくなっているものがあること、過去にあったはずの能力が退化してしまっていることに気がつきました。

たかがメールですが、しばらく放っておいたものを読み返して、いろいろな気づきがありました。

そして、結局やはり今回も捨てられないメールがだいぶ残りました。

2015年8月15日 (土)

「得意なことより好きなことを追求する」DIAMONDハーバート・ビジネス・レビュー2015年9月号

今月のハーバード・ビジネス・レビューの特集は、「稲盛和夫の経営論」。

稲盛氏のことについては、いろいろ読んでいるんで新しい発見は少ないですが、じっくり読んでいます。

それよりも巻頭言がすごい。たった1ページなんですが、私にはとても濃い内容でした。

「得意なことよりも好きなことを追求する」 

プロ・ゲーマーの梅原大吾さんの記事です。

ゲームの世界に全く縁がなく、梅原大吾さんと聞いても「誰?」という感じなんですが、ゲームをしている方にとっては神みたいな方なんですよね。
そんなこの方をまったく知らない私にも、この1ページがガツンときました。

11歳で格闘ゲームに出会って、会った瞬間魅了され、17歳で世界大会で優勝。

世界一になっても満足できない自分に気がつき、何のためにプレーをしているのかわからなくなって19歳でゲームの世界を離れ、そして次に選んだのが麻雀、

そこでもトップレベルになる。しかしゲームほど没頭できず、3年で辞める。

両親が医療関係で働いていたので介護の仕事に。

その時期は『一から頑張ろうという気持ちと同時に、「好きなことだけをやっていたから、人生に失敗した」という負の感情に支配されていた時期でもある。』とあります。

この一文だけで、梅原氏が置かれた状況・・・働かないといけないという焦り、周りからのプレッシャー、自分の人生を失敗だと考えてしまう若者・・が想像されます。

そして、

『その状況が、仕事の帰り道に、友人からゲームセンターに誘われたことで一変した。ゲーム機の前に座ってレバーを握った途端、かつての感覚が甦り、苦もなく連勝できた。「自分にはこれほどまでに特別なものがあったのか」と感動したのを覚えている。』

ゲームの世界に戻って、プロ契約の話が来て日本人で初めての「プロ・ゲーマー」になられるのですが・・・

『一心不乱に何かに打ち込むことは、その努力が報われないリスクを背負うことを意味する。挑戦したいが安全圏にもいたいというのは虫がよすぎる話だ。人は、リスクを負うからこそ成長でき、それが何かを成し遂げることにつながるのである。』

私たちは常日頃、一心不乱に何かに打ち込めば、何かしらを成し遂げることができると教えられます。

梅原氏の結論も一心不乱に打ち込めば何かを成し遂げるとなっていて、同じに見えますが、何かを成し遂げるために一心不乱になるのではなく、まず好きなことがあって一心不乱になる。

そしてその時は一心不乱になっただけの見返りがあるとは限らない。梅原氏はたまたま運が良かった。

安全圏にいて「好きなことをしたい」と言っているばかりで、結局その好きなことさえ中途半端。実は本当に好きなことが何なのかさえ、わかっていない。

読み終わって時、そんな自分の姿が映った鏡を見せられたような感覚になりました。


上手く表現できていないです、是非原文を読んでみてください。

2015年8月11日 (火)

伝承

伝承~日本の文化の話ではなく、職場の仕事の話です。

私の職場、危機的な状況になっているなと感じてます。
我が事務所は大きなくくりでいうと「相談」という業務をしております。
法律に則ったアドバイスをするところで、職員には専門性が求められ、日々の勉強が必要になります。各職員が心掛けておかないと利用者の方にいいサービスを提供できません。
ここ数年、そのサービスの質が大きく低下しているように感じています。
公的な部門に限らず、各社員・職員の能力には差(向き、不向きもあり)があって、その業務遂行に高い能力を発揮する人とそれほどでもない人が混ざっているのがまあ普通かなと思います。

優秀な人ばかりが集まっている職場っていうのもありますし、できればそんな職場がいいんで、出来が悪いと見なされた時点でその人を排除して、優秀な集団を保っているところもあるみたいですが、そんなことができるのは非常に限られているでしょう。

それで、玉石混交(あまり適当な表現ではありませんが)の職場の中では、優秀な人が何かと皆さんを引っ張って職場の雰囲気を作っていく。

人事でも優秀な方を転勤させる際は、その方に替わる方を配置する。それで、人が替わっても職場の雰囲気があまり変わっていないなんてことはよくあります。

それが続いていない・・というのが今の我が職場です。
この数年、キーパーソンがいない。というより、キーパーソンになろうとする人を長くいる人が潰しているような感じさえあります。
そうなると、優秀な人が一人入ってきても組織がかわらない。
優秀な人でも一人では何もできなくて、その人についていく人がいないと駄目なんだなあと、目の前で起こることを見ながら実感しています。
組織を変えてくれそうな人を2,3人投入して、いっきに雰囲気を変えるしかないと思うのですが、組織全体のバランスからいうと人事がそう大胆に動いてくれる可能性は薄い。
現員の中でどう職場を変革していくか? 

「相談」という仕事では、売上のような業務の成果を表す指標がありません。数字で表わせないから、一人ひとりが相談者に満足してもらっているかどうか、常に気にかけておくべきですが・・・
相談をした方が満足したかどうかなんてどうでもいい。
相談した方が満足を感じていないことがわからなければ、自分たちの仕事がまずいと気がつくこともない。

しばらく難しい状況が続きそうです。

数年前にちょっと変だなと思った時に手をつけていれば、少しは違ったかもしれませんが、危機感を感じても何もしないことが、徐々に組織を蝕んでいく。
そうならないように、職場で培われた良い風土・文化は絶やさないようにしないといけない。
なくなったものを再び取り戻すためにはとてもエネルギーがいるってこと・・日々学んでいます。

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2015年8月 1日 (土)

「訪日客爆買い頼みの限界。・・・」日経ビジネス2015.08.03号 賢人の警鐘

日経ビジネスの連載記事「賢人の警鐘」、最新の記事は伊藤忠商事前会長の丹羽宇一郎氏です。


丹羽氏の発言はいつも納得できるものばかりで、直接お話を伺える機会はないので、雑誌などの記事を見つけるとまず読みます。

さて、今回のタイトルは「訪日客爆買い頼みの限界。『観光立国』としての学問体系の早期確立を」です。

日本の強みと言われてきた産業、例えば製造業が世界の中で様々な原因から急速に力を失う中で、これから日本が力を入れる産業として「観光」が出てきています。


観光に携わるためには、各国の歴史や地理、外国語を学んだり、芸術に触れたり、自分の生き方そのものを考えたりしなければいけないのではないかと思っており、50代になった自分がこれから学ぶ領域として魅力を感じています。


今後何らかの形で観光に関わる仕事ができたらいいなと思っています。

観光が何なのかを知るためには今までの経験に加え、時間をかけて実際にその土地を回る経験が必要だと考えていて、退職後に時間ができるだろう中高年こそまさに、いまから取り組める領域じゃないかなと思っております。
そんなちょっと関心を持っただけの私にも、


日本はいま、観光をどう捉えているのか? 


あたかも日本の文化だけが優れているようなPRが外国の方にどう映っているのか? 


なんて感じることが多く、素人はこんなふうにみているけれど、本当はどうなの?と新聞や雑誌で観光とタイトルがつくものを見つけると目を通すようにしています。

ということで、丹羽氏の観光の記事です。前置き長いです。

記事はミラノ万博の日本館の様子から始まり、その展示で感じたことやイタリアやスイスの観光地の素晴らしさに言及されております。

そして欧州の観光産業に比べて、

『一方、日本がどうか。昨今、訪日外国人の急増によって「インバウンド消費」の拡大に期待をかける声が高まっている。私はそこに危うさを感じずにはいられない。』

『国も地方自治体も企業も、いかに観光客にモノを売るかという発想に偏り過ぎていないか。観光を担う人は、もっと積極的に海外トップクラスの観光地を訪れ、観光客を感動させる本質的な価値は何かについて、深く考えた方がいい。』

『カネは追いかけると逃げていく。必要なのは、相手の「心」を追いかけることだ。それがビジネスの鉄則だ。』

『日本に来て、日本にカネを落とそうと考えてもらうためには、訪日客のカネを追いかけることではなく、心を動かすことだ。それには、観光客を感動させるしっかりとしたマネジメントが欠かせない。それには、観光客を「学問」として確立することにほかならない。』

記事は観光を学問として確立すること、人材を輩出することでまとめられていますが、まさにそうだと思います。

最初に観光産業に関心を持った話を書きましたが、関心を持って、例えばこれから大学で学び直すというのはどうかなと考えて、大学を検索してみたんですが、観光に関する学部のある大学がとても少ないことがわかりました。

いま、観光ということでとても盛り上がっています。いまは異常な盛り上がりではありますが、ずっと昔から観光について考えられていなかったわけではありません。でも・・・


大学で学部を設けても人が集まらなかった?

教える人がいなかった? 

『私(丹羽氏)は日本の今後の成長分野は、「技術」「農業」「観光」だと考えている。その中で、学問として確立していないのは、観光だけではないか。技術も農業も、しっかりとした学問体系がある、しかし、観光ではそれが遅れている。』

大陸とは切り離され島国として歴史を刻んできた日本、諸外国とは異なる文化、温暖な気候と四季が見せる美しい自然、日本人が素敵だと感じるものを外国の方にも感じていただきたい。

観光を学問的に学べる場所があって、よりよい観光産業を提供する。そんな環境が整ったらいいなと思います。

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