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2015年10月11日 (日)

「東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと」伊藤元重著

昨年8月に出版されていた本を久々に行ったリアル本屋さんで見つけて、購入、即、読みました(ネットの本屋さん、便利だけどたまには出かけないとと思いました)。

何でこんな題名をつけるのかな~ってちょっと残念。

帯には「成績優秀=幸せになる、とは限らない。人生だって戦略的に考えよう。 伊藤ゼミ31年間、400人余りが心に抱いて巣立った、教授がいちばん伝えたかったこと」 なんて書いてあり、

確かに本の中に “成績優秀=幸せになる、とは限らない。”というくだりもあるし、“人生だって戦略的に考えよう。”というくだりもあるけれど、伊藤先生が言いたかったことはもっと深いんじゃないかなって思います。

人生って何だろう、幸せって何だろう・・・先生が自分の経験を交えて語られる読書法や発想法は単なるハウツーではありません。

日本を代表する経済学者が自分が試行錯誤してたどり着いたものを読む人に伝えたいという想いで、決して上から目線ではなく、惜しげもなく書かれています。

書いてあることをそのまま真似るというよりも、その方法に至るまでの経過を読みながら、その意味やそのことをすることが、著者である先生ではなく、自分にとって意味があることかどうかなどを考えることができたことに意味がありました。

方法論の本なんでしょうけれど、自分の仕事の取り組み方だとか、人生の目的だとか、そんなことを考えさせられた本でした。

ずっとそばに置いておきたい本ですが、そうするとやはり「東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと」っていうタイトル・・もっと違うタイトルつけられなかったのかなと残念です。

ところで、 本の中に働き方について、『「レイバー」「ワーク」から「プレイ」への変化』と表現されていました。

働き方がどんな職種も変わってきていると感じていて、それをうまく説明できませんでしたが、この表現を見て、すごくすっきりしました。

『もうずいぶん前のことだが、どこかの雑誌に書かれたあるエッセイの指摘に触発されたことがある。残念ながらこのエッセイの著者の名前は忘れてしまった。

それによると、「働く」という言葉には少なくとも三つの言葉が浮かんでくるという。「レイバー」、「ワーク」、そして「プレイ」である。レイバーとは、文字通り、肉体労働のことである。牛や馬と同じように、肉体を駆使して仕事をする。

(中略、産業革命のことが書いてあります。)

労働の主力はレイバーからワークに変わっていった。オフィスで事務作業をしたり、工場で機会を使ってモノ作りに励む。これらはみなワークである。肉体労働というよりは、組織の中で与えられた仕事をきちっとこなす。多くの人はワーカーとして生活を成り立たせていた。

私がここで強調したいことは、いま新たな技術革新やグローバル化の下で、仕事の中心がワークからプレイに変わろうとしていることだ。

プレイというのは遊ぶという意味もあるが、ここでは仕事のことである。ヤンキースの田中将大投手や識者の小澤征爾氏のことをプレイヤーと呼ぶが、彼らはけっして遊んでいるわけではない。仕事を楽しんでいるかもしれないが、仕事を真剣に行っているプレイヤーである。』

一部の才能ある人だけでなく、働く人すべてがプレイヤーにならなければいけなくなる。

自分が漫然と考えてきたことが、わかりやすく書かれていて、ああそういうことかと整理できました。

このくだりを読めただけでも私にとってはすごい収穫でした。

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