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2016年5月

2016年5月22日 (日)

「残業が減らないのは家に帰りたくないから」日経ビジネス2016.05.16

もう先週号になってしまいましたが、日経ビジネスの第二特集で残業のことを取り上げていました。

記事では、残業削減のメカニズムを公式を

残業削減=仕事の絶対量の減少×効率向上×社員の家に帰りたい気持ち

と表していました。

そして、日本人が(家に)帰りたくない理由を大きく二つ上げていました。
(1)「日本では残業すれば出世するから」
(2)「帰ってもろくなことがないから」

(1)については、残業は過去からずっと続いているもので、いま若い方を評価する方々も過去非常に長時間の残業をしてきた人たちです。
人事の評価をする人が、残業は当たり前、自分の時間をできるだけ長く会社に捧げることが良い社員の証・・なんて思っていたら、当然ながら残業をしない人は出世ができません。

(2)は、何なんだろうなと思います。会社だけが人生のすべてではなくて、家庭があって、地域社会もある。

そのすべてに関わってこそと思うのですが・・・。

また、個人の基盤は家庭だろうと思うのですが・・・

働いて社会的な成功を収める・・・私たち日本人は、ある一定程度の年齢の日本人に限定されるかもしれませんが・・、それがとっても大切なことと考えてきたように思います。
そこで思考停止していたような・・・

でも人間として生まれて、生きていくことで、一番大事なことは、日々生きているそのこと自体で、そのためには、自分が大事で、家庭が大事で、地域が大事で、そして、お金がなければ生きていけない社会では、お金を稼ぐ働くということも大事。

どれも大事なんですよね。
そしてどれも誰かに任せるんじゃなくて、自分が関わっていかないといけないもの。
お金を出して買えばいいじゃんってものじゃないと思います。

そんなことわかっているけれど、残業しないと仕事が片付かない。

一日8時間しかないから、その中でどれを優先して、どれだけ効率的に片づけていくか・・・

できなければ残業すればいいって発想がはびこっていて、そして家に帰りたくない人がいたら、残業は永遠になくならない。

四六時中会社の中にいて、効率の悪い仕事をしていても、あらゆる分野で創造性が求められるようになったいまの仕事、上手くできるはずがないと思います。

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2016年5月 8日 (日)

「全小中高に無線LAN 電子教科書に対応」2016.05.08日本経済新聞(朝刊)

今朝の日経新聞トップに「全小中高に無線LAN」という記事がありました。

教科書の内容をタブレット端末などに収めた「デジタル教科書」の普及に向け、総務省が2020年までに無線LAN「Wi-Fi」を導入する方針だそうです。

学校のことなのに総務省?と思ったのですが、通信に関することなので総務省なんでしょうね。

子どもが大きくなって学校教育に縁がなくなったので、「デジタル教科書」のこともへぇ~という感じで、児童、生徒が全員タブレット端末あるいはスマートフォンを持つのか~と世の中進んだなあと思います。

タブレット端末を使うためには、無線LAN環境が必要ですが、

通信は素人で、家では家族それぞれがPCやスマホを使った際にやたら使い勝手が悪くなる無線LAN環境の中にいる私には、クラス全員が一斉にタブレット端末を使うような環境に耐えれる無線LAN環境でどんなものか想像もできません。

『文部科学省の専門家会議は4月、デジタル教科書を20年度に導入することを提案した。音声や動画を盛り込めるため、学習内容の理解が深まりやすいとされる。

教科書の内容をタブレット端末に取り込む際などには無線LANの環境が欠かせない。

正式な教科書に位置づけるには法改正が必要なほか、端末代金を誰が負担するかなどの課題が残る。このため導入には国民的な理解とネット環境の整備の両方が必要不可欠だ。』

導入費用のうち、国が補助するのは半分の5割なので、あとの半分をどこが負担するのか、あるいは運用費用を誰が負担するのか、元々デジタル教科書も文科省の専門家会議が提案した段階で、端末代金を誰が負担するかさえ、決まっていないとすれば、総務省、急ぎ過ぎではと感じてしまいます。

さらには、

『大半の学校は地域の防災拠点に指定されており、地震などの災害が起きれば多くの住民が避難する。

4月の熊本地震では大手携帯会社の基地局が一時数百カ所で止まり、周辺地域で携帯電話が使いにくくなった。無線LANの設備が地震などで被害を受けていなければ交流サイト(SNS)や電子メールなどを通じて、安否確認や支援物資の情報収集がすぐにできるようになる。』

なんてことも書いてあって、先に整備ありきな感じがしてしまいます。

本当に防災のために無線LANが必要なら、学校に限定せずにもっと大きな視点でどこに整備するかを考えないといけないのではないかなと思います。

記事の終わりには、

『学校によっては無線LANを整備しても、もともとの回線が大規模な通信に堪えられないところもある。そうした学校には文科省の補助金を活用して、回線の大容量化を進めるように促す。』なんて記述もあって、本当に大丈夫なのって、不安になります。

ICTのインフラ整備はとっても大事なことと理解しているつもりだけれど、この記事は釈然としないことばかりでした。

2016年5月 1日 (日)

「リーダーの本棚 日本製粉会長 沢田浩氏」2016.5.1日本経済新聞朝刊

日本経済新聞の日曜日、読書欄で一か月に一度程度掲載される「リーダーの本棚」を毎回楽しみにしています。

今日は、日本製粉会長の沢田浩氏でした。

沢田氏に限らずここに登場されるリーダーは、ほとんどの方が古典を座右の書として挙げられています。

「論語」「孫子」が出てくることが多いですが、それとは別に骨太の本を読んでおられて、特に昭和の早い時期に生まれた方は、この記事を読むだけで読書量の違いを感じます。

今回沢田氏の記事は、恩師に勧められた本の話から始まっていて、そのエピソードがとても素敵でした。

それから、後半部分、満州事変から第二次世界大戦の敗戦を経験し、『なぜあんなバカな戦争をして大負けに負けたのか。昭和史を誰がどう作ったか知りたくて、いろいろ読んでいます。』と書かれていましたが、1931年、昭和6年生まれの沢田氏、私から見れば戦争を生で経験し、昭和のほとんどを生きた方が、その方さえ、昭和の戦争が何であったかを探して、本を読んでいらっしゃることが新鮮でした。

そして、沢田氏が本を読んで感じる昭和と昭和生まれだけれど、戦後に生まれた自分が読む昭和はまた違って見えるだろうなとも考えました。

いま、グローバル化や価値観の多様化、富の偏在などいろんな面で先行きが見えなくなっている社会に居て、自分の立ち位置を知るために、過去、すなわち歴史を学ぶことが大切ではと思っていますが、

日本のトップリーダーが特定の時代を知るためにその時代を書いた本を読むと書いておられると・・・私の考え方も案外、間違いじゃないよねって思います。

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