« 『企業研究Vol.93 クラブツーリズム』日経ビジネス2016.09.19号 | トップページ | 「仕事に効く教養としての「世界史」Ⅱ」出口治明著 »

2016年10月10日 (月)

『「学びの素早さ」トップに必須 米コーン・フェリー最高経営責任者(CEO) ゲーリー・バーニソン氏』日経新聞2016.10.10朝刊

本日日経新聞のオピニオン欄のグローバルオピニオン 『「学びの素早さ」トップに必須』、興味深いです。

『現代の経営者に求められる資質は何か。決断力やビジネスへの洞察力が必要なのは昔から変わらないが、高速で変化する今の時代には「ラーニング・アジリティー(学びの素早さ)」と呼ぶべき資質の重要性が高まっている。』

『「学びの素早さ」とは、好奇心の旺盛さと言い換えてもいい。』

『仕事において「よく知っていることをさらに深めていくのが好き」か「なじみのないことについて理解するのが好き」か。自分が充実していると感じるのは「自分の専門性を活用できる複雑な問題に取り組むとき」か「解決方法の見当もつかないような未知の問題に取り組むとき」か。仕事のスタイルとして、あなたは「効率よく仕事を進める明確さを尊ぶ」のか「模索する機会を与えてくれる曖昧さを好む」のか。』

全部引用してしまいそうなので、中略・・・ どちらが「学びの素早さ」に秀でた人かは、記事を読んでください。

『むろん組織には両方のタイプの人材が必要だ。自分の専門をコツコツと掘り下げて、一つの道を究める人がいないと、企業は成り立たない。

リーダーの全員が素早さ重視の組織は安定性を欠き、混乱が生じるだろう。人数的には「深さ重視」の人が多数派であるべきだ。

 だが、経営のトップになる人は「学びの素早さ」に秀でた人間がふさわしい。

企業を取り巻く環境は不安定で、業界の秩序をひっくり返すような断絶的イノベーションが多くの産業で起こっている。英国の欧州連合(EU)離脱や米大統領選の行方など世界情勢も不透明。霧の中を手探りで前に進まないといけない時代には、経営トップには「学びの素早さ」が欠かせない要素といえる。将来の幹部候補生を選抜する際にも、「素早さ」のもの差しを当てはめることは有効だ。』

(後略ですが、あとは日本企業の優れた経営者の話が続きます・・・)

読んでみると当たり前に納得できる内容ですが、こういうふうに整理できるかどうかが大事だなあと思います。
私にとって、トップの育て方は、ぜんぜん関係のない世界なので、どうでもいいんですが、トップでなくても、仕事をする上で学び続けていくことが“常識”として書かれているところも面白いです。

自分の周りではそういう認識あるかな~と思います。ないとすれば、相当遅れている?

仕事をしていて、最近感じているのは、昔は一度学んで習熟しまえば、それで仕事ができていたけれど、いまは、経験があるだけではうまくいかない仕事が増えているんじゃないかということ。

これまでにないことに取り組まないといけなくなって、その時には仕事外で勉強していたり、仕事とは関係ない趣味的な関心でやっていることが活かされる。

そういう仕事の割合が大きくなっているのではないか・・・そのためにはいろんなことに関心を向けて、自分を育てていないといけないのではないか。な~んて感じています。

トップの話ではないので、記事とずれていますが。

さて、この記事の意見に対し、日経の解説は、

『バーニソンCEOは欧米有力企業のトップとの親交も深い。そこから導きだされた「学びの素早さ」論は、従来の日本の経営者育成プロセスの否定にも聞こえる。

ある程度の立場まで営業や技術といった自分の畑一筋に歩み、企業経営全般を意識するのは50歳以降というような人事システムを続けるだけでは、好奇心旺盛で変化への対応力にたけたリーダーは生まれにくい。

経営者の質が企業の運命を分ける時代。次の経営者をどう育てるかはどの企業にとっても最重要の課題だ。』

とありますが、バーニソン氏のこの記事は、組織にとっては、トップを育てるというよりは、トップを見つける際に参考になる記事かなと思います。

『経営のトップになる人は「学びの素早さ」に秀でた人間がふさわしい。』

そもそもトップになる人の資質の話だから、育てるとは別問題。トップは育てて育つようなものじゃないかもしれないし。

そうすると

『ある程度の立場まで営業や技術といった自分の畑一筋に歩み、企業経営全般を意識するのは50歳以降というような人事システムを続けるだけでは、好奇心旺盛で変化への対応力にたけたリーダーは生まれにくい。』なのかもしれませんが、

それでバーニソン氏の意見が『日本の経営者育成プロセスの否定』かというとそういう話をしていないような気がします。

« 『企業研究Vol.93 クラブツーリズム』日経ビジネス2016.09.19号 | トップページ | 「仕事に効く教養としての「世界史」Ⅱ」出口治明著 »

日々情報-自分用クリップ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1460910/67876583

この記事へのトラックバック一覧です: 『「学びの素早さ」トップに必須 米コーン・フェリー最高経営責任者(CEO) ゲーリー・バーニソン氏』日経新聞2016.10.10朝刊:

« 『企業研究Vol.93 クラブツーリズム』日経ビジネス2016.09.19号 | トップページ | 「仕事に効く教養としての「世界史」Ⅱ」出口治明著 »